目眩がしてきた‥ | ぼやき。
目眩がしてきた‥

目眩がしてきた‥

うへえ、と言うべきなのか、うげえと言うべきなのか‥
怖くはないです。‥非常にグロテスクだとは言わざるを得ないけど。しかしこの厚さを2日程度で読ませる作者には脱帽。
結論、すごく面白かったです。
それぞれキャラが立っててわかりやすい。榎木津さんとかめちゃくちゃだし。久々に楽しい推理もの読めてかなり楽しかった。
ただこれを推理ものと呼ぶにはちょっと付属物が多すぎですね。いやぁいろいろ考えさせられました。メガテン系ゲームの影響でオカルトやらなんやらは実はけっこう好きな分野だったり。‥奥深すぎて、あんまり突っ込む気にはなれないんですけどね。理解できるとも思えないし。
うーん‥しかしこれは読むとぞくっとしますね。なんというかひぐらしみたいに狂った人も怖いけど正気なままで異常なことをできる人も怖い‥とか思ってしまう時点で、わたしはこの話をちゃんと理解できてないんだと思います。またゆっくり読み返します。




ここからは本当にぼやきです。独断と偏見と印象と私見を自分用に書き留めております。

すごいと思ったのは物語の組み方。すごく精密で私でもちゃんと読めば多少の推理ができるくらいのヒントは確実に落としていってる。にもかかわらず事件が入り組み過ぎてて推理シーンを最後まで読まないとさっぱり全容がわからないようになってる。こんなに厚くて長ったらしいのにちゃんと読めたのは組み方が上手いからなのかも。すごいなぁー。見習いたいです。やっぱ小説はロジック的な部分があるなあー‥うう、苦手だけど、そこらへんは努力あるのみかも。精進します。
でも、ロジック組むだけじゃだめだとこれを読んで思いました。この小説は登場人物の濃い人柄によってずいぶん支えられている部分があると思うのです。京極堂の話す難解な部分やマニアックな部分には、読者の代弁者関口から次々に質問が飛ぶし、京極堂の長い長い話を簡潔に纏めてわかりやすくしてくれる鳥口、ちゃちゃを入れることで少し休憩させてくれる榎木津などなど。読んでいるといつのまにやらこの奇妙な人々に愛着が出てきます。だから読みやすい部分もあるんじゃないかなぁ?こういう部分は書いてても読んでても楽しい。
私の書くものはいつもキャラクターのための小説になってしまいます。展開よりもキャラが勝手に動く方向にと転がる。結果、ストーリーが破綻する。だからロジックのためにキャラクター性を排除してプロット組んで見たりしたんですが‥できたことはできたんだけど書いてて勢いがなくなってく。面倒くさくなっちゃうんですね。キャラに愛着がない分、ストーリーにも愛着がなくなるというか‥。だから自分的に愛着がもてるキャラクターはすごく必要みたいです。少なくともメインキャラはある程度愛着持ってないと動かせない。ただキャラクターに物語の進行を任せてもいけないんだと思います。その辺難しいなぁ‥。
「始めに世界を作っておいて、あとはキャラクターに任せてみたら?」という友人からのアドバイスを参考にまた何か書いてみようと思います。オリジナル難しいけど楽しい。
大学卒業するまでにせめて1つくらいは自分の納得いくものを書きたいなと思ってます。

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