インセプションが難しい‥ | ぼやき。

インセプションが難しい‥

アクション映画でここまで頭使わせるってどーよ‥物語の構造が複雑過ぎるわ‥

えーっと内容を要約すると、主人公のコブはかなりの犯罪歴がある賞金首で裏社会の仕事をしている。その仕事はエクスセプション(だっけ?)という、人の夢の世界に入り込んでその人物の機密を盗み出すというもの。
その仕事の過程で、コブは斎藤という人物に出会い、仕事の依頼を受ける。
その内容は、インセプションという、人の深層意識にアイディアを植え付けて操る、(コブの思い通りの未来をその人物が歩むように思想の種を植え付ける)というもの。
斎藤はその依頼達成の報酬として、コブの犯罪歴を帳消しにし、家族に会えるよう帰国できるよう、取りはからうことを約束する。
コブは溺愛する妻が遺した子供たちのもとに帰るために、その依頼を受けることにした。
だが、そのインセプションとは、コブが妻を死に至らしめた原因であり、今なおその罪悪感に苦しむ理由でもあった。
コブは依頼を達成させ、自らの意識が作り出した幻の妻が誘い込む夢の世界から抜け出して、現実の世界で子供たちに再会できるか?

‥‥みたいな感じ?
うーん、アクション映画としてただスリルを味わいたいなら、設定が複雑過ぎる。そのわりにシナリオの中身はない――率直にはそう感じました。
ただ、映画の最後、コブが無事に祖国に帰国し子どもたちを抱きしめているシーンで、その後ろに回ってた駒が気になる。
この駒は、「自分が夢の世界にいるのか、現実の世界にいるのか」を判別する、この映画のキーワードなんですね。夢の世界にいる間は回ってる。
これが最後のシーンで回ってたんですよ。
‥‥えっ?このハッピーエンドは現実じゃないの?
展開から考えて、このシーンは現実でないとおかしいと思う。夢の中では見えなかった子どもたちの顔も見えたし。
でも、この駒の説明シーンにわざわざ時間を割いたことを考えると駒を無視するのも違和感があるんだよなぁ。映画の象徴として登場させたなら、回すべきではなかったのでは‥?
仮に夢だったとしたら?‥‥辻褄が合わないんですよね。そんなの。
もう、この駒は必要ない。なぜなら夢に潜ることはやめて、現実で生きることにしたから――ってこと?
誰かどういうことか教えてぇ〜。


ううーん、全体的に中途半端。
アクション映画としては単調。
ラブストーリーとしても微妙。
主人公→奥さんの描写はすごく多いけど、その奥さん自体が八割くらい主人公の幻想として登場してるせいか、すごくひとりよがりな感じがしてときめかない。甘い雰囲気ほぼないしね。
だから何を基点にして見ればいいのかわからない。
アイディアや設定は面白いんですけどね。
それだけにちょっと期待はずれっていうか好みじゃなくて残念でした。

以下突っ込みどころ。
・夫婦の繋がり強すぎだろww俺に見つけてもらいたいんだ、とか俺を愛してるから、とかすげーなこの安定感。自分の妄想だからか‥む、虚しい‥‥
・死んだり生き返ったりするポイントが分からない‥‥なんで下の層に行くと生き返るの?傷口は残ったままなのに。悪化にかかる時間が延びてるってこと?
・部外者のくせに斎藤が一番働いてない!?逆に首魁のくせに主人公が一番働いてないww主人公ただ幻想奥さんといちゃいちゃしてるだけじゃww
・感動のシーンをすり替えてるのが、ちょっと嫌な感じ。どんなによく作り替えても、けっきょくは身勝手にその人の人生とか考え方を強引に変えてしまってるだけに見えて気持ち悪い。
・コブの父親何者やねん
・最終的にコブと斎藤の物語なのか。なんでやねん??コブはともかく斎藤がそこまで約束に拘る理由がわかんないんだけど。いい人だからか、そうか‥‥
・基本的に主人公以外の心理描写がないのね。仕事仲間〜ってかんじ。

個人的な評価は、微妙。
たぶん心理描写が少なくて作品に入り込めなかったのが原因だな。
この主人公に共感できる人なら、楽しめると思います。

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