『ノートルダムの鐘』 | ぼやき。

『ノートルダムの鐘』

うーん、ほろ苦い。
こりゃメジャーじゃないわけだ、と思いました。これじゃあ大衆ウケはしないだろう。
個人的には嫌いじゃないですが。

姿形が怪物のように醜い男が、パリの権力者のもと、ノートルダム大聖堂の鐘突きをして暮らしていました。男はその主人に決して外に出てはいけないと厳しく言いつけられていたのですが、祭りの雰囲気に誘われて大聖堂を抜け出してしまいます。彼は祭りの騒動に巻き込まれ、コンテストでブサイクナンバーワンに輝き、民衆からそのブサイクっぷりを賞賛されるのですが、歓声は次第に嘲笑へと変わり、物を投げつけられるわ、ロープで縛られるわと迫害に変わります。騒動に気づいた主人は、椅子にふんぞり返って眺めているだけで、男を助けてはくれません。その騒ぎから男を助けてくれたのは、エスメラルダという美女のジプシーでした。
彼女はその場で男の主人を罵倒し、怒りを買って追われ人となりました。主人はジプシーの存在を憎みながらも、彼女の美しさに心を奪われ、彼女を虱潰しに探しながら、ジプシーを襲い、権力を振りかざしてパリの街を焼いていきます。ついに捕まったエスメラルダは火あぶりにされかけますが、間一髪男が救い出し、主人は火の中に落ちて死にました。エスメラルダは逃亡劇の中で恋に落ちた兵士と結ばれ、男は彼女に惹かれながらも彼女の幸せを願って身を引きます。そして男は大聖堂から出て、パリの民衆たちに受け入れられて、幸せになりました。


ほ、ほろ苦い〜。切ない‥。
あまりの醜さに見せ物にされるシーンで、オペラ座の怪人やエレファントマンを連想しました。惨いなと思うけど、実際目の前にしたらたじろがない自信はないから何も言えない。そういうのは心根の醜さですよね。男はそりゃもうブッサイクでしたが、愛する女性のために命を懸けて戦い、そして彼女の幸せのために身を引いてしまえるという、心根の美しさがハンパないキャラで、報われないのがすっごく切なかった。

以外突っ込みどころ。
・ブサイク声かっこよすぎだろ!!歌うますぎ!!鐘突きやめてもそれで食っていけるよ!!
・エスメラルダ美しい‥!私ジャスミンより好みだな〜。誰にも媚びないかっこいい女性です。
・主人のヤンデレっぷりがすごい。町中焼き尽くしても探せ!自分の手に入らないなら殺せ!!だもんなぁ〜。そしてそれを実行しちゃうのがさすがだと思う。
・主人策略家だなぁ〜!ヒーローの変身シーンに蹴りをいれてはいけない的なお約束を軽々破るタイプと見た。子ども向けアニメの悪役じゃねぇ‥!
・やっぱり勝つのはイケメンか‥!
・演出はさすがに綺麗でした。また無機物がしゃべる系なのね。

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