悪役談義 | ぼやき。

悪役談義

大型ファンタジーには、悪役の存在が欠かせませんよね。
ツイッターで悪役のカテゴライズが流れてきていてちょっと面白いなと思いまして。

ラスボスの傾向が年代によって、
世界征服→世界滅亡のち再建→世界に対する復讐→自分の目的を追求した結果の世界危機
と変わってきている、みたいな内容だったんですね。

私はかなりファンタジーを摂取してきた方だと思いますが、魅力的な悪役ってなかなかいない。
その中で印象に残った悪役について考えてみたいと思います。

志々雄真
言わずもがな、るろ剣京都編のラスボス。上の分類で行くなら、世界征服タイプですね。
野心家で好戦的で、圧倒的なカリスマを持ち、その力でのし上がっていくこと、他人を踏みつけていくことにまるで躊躇いがない。
あの京都編ラストの髑髏の山を歩きながら高笑いするシーンは、格好良すぎて一生忘れないと思います。


サカキ
お馴染み初代ポケモンロケット団のボス。ただしゲームやアニメではなくポケスペ版。
この人は、分類するなら、一応自分の目的を追求した結果の世界危機、になるんでしょうかね?目的のある世界征服?まあそれはおいといて。
基本的にポケスペは子供向けの作品ですが、その中でロケット団は徹底的に悪として描かれます。
ポケモンを生体実験したり、売り買いしたり盗んだり、トレーナーを攫ったり襲ったり。そのロケット団を見事に体現した三巻のバトルは印象的です。ポケモンってこんな怖い使い方できるんだ、と。スピアーの毒針を首に突きつけられたりとかね…。
子供相手にも全く容赦せず、圧倒的な力の差と余裕、主人公は実はこのボスの掌で踊らされていたという策略、その上で、主人公の力を認め、全力で勝負してくれる。


槙島聖護
最近、ハマったサイコパス一期のラスボス。この人は完全に自分の目的を追求した結果の世界危機、ですね。それ故の怖さ。
だって、この人は、ただ人間観察がしたいだけですから…。
シビュラシステムが作った滅菌室のような世界で家畜のように生きている人間を、人間らしく解放してその様を観察したい。
その人間らしくが、闘争だったり暴力だったりするわけで。
ちなみに彼はその混沌とさせた世界を上から眺めたいわけではなく、自分も参加したいという大変好戦的なタイプです。
美形で華奢で教養があって、いつも穏やかにニコニコ笑ってるのに、油断した瞬間、暴力を叩きこんだりもする。誰がどんなに凄惨な死を迎えようと、それを引き起こそうと、まるで心を痛めない。だって観察対象だから。

ちなみに、志々雄さんやサカキさんが、見ているとヒートアップしていくタイプであるのに対し、槙島さんはぞわっという無気味さが先立ちます。
この3人は望んで、むしろ嬉々として悪役やってるタイプですが、
戦争ものの別陣営とか、元々背負ってる運命とかで、本当は戦いたくないけど、戦うしかない、ってタイプの悪役も好きです。それだと悪役というより敵役ですね。
あとはキュウベエのような自分の理解が及ばない地球外生命体かな…。

こうやって書き出すと、私は自分を貫くタイプの悪役が好きなんだなぁ。あと演出もかなり重要。

うん、なんか悪役の概念が整理できた気がします。

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