予想外すぎた
「――やっぱり、お前は王だ」
立ち尽くしたまま俯いた従者を振り返って王は眉をひそめる。従者の名を呼ばわりながら近づこうとすると、従者は面をあげて来るなと叫ぶ。数百年来見慣れたその顔は、しかし見たことがないほど青ざめていた。
「王は国を滅ぼす――こんな‥‥お前だって、結局同じじゃねーか!‥‥っ約束したのに!信じてたのに!」
王は泣き叫ぶ僕を凪いだ目で見やってから、手に握った太刀に視線を移した。その刀身に纏った赤は無論鮮血、斬撃を受けて息絶えた人間が部屋には何十人と転がっていた。血の匂い、部屋に充満する怨疎の残滓、動きをとめられた民、その苦悶の表情、そして――その中心に佇む主の姿。
その全てが受け入れられず、従者は唇を噛んだ。
王は落ち着き払って、刀を持たない方の手で頬に飛んだ返り血を拭った。そして、そのまま静かに従者へと歩み寄る。
「‥‥っ止まれ!来るなって言ってるだろ!」
「――お前は俺の僕ではなかったか?」
事実に言葉を無くしているうちに、王はすでに目前へと迫っていた。首筋にひやりとした感触を受けて、従者は目を見開く。
「――お前も、死ぬか?」
王が口角を吊り上げた。いつもの朗々とした笑みとはかけ離れた、乾いた笑みだった。なんて冷たい、昏い目だろう。首が痛いのは、血に触れているからか、それとも――信じていた主に刀を当てられたからか。
――ひどい裏切りだ。せっかく五百年かけて信じてやったのに。
従者も、また乾いた笑いをもらす。
「お前が主なんだろ?――好きにしろよ」
「‥‥そうか」
瞼を下ろした。もう何も見たくないと思った。涙が零れた。
刃は首に当たった状態で静止し続ける。従者も涙をこぼし続ける。
――これが、最期なのか。
刃の感触が遠のいた。従者は歯を食いしばる。主の剣腕は確かだ。
しかし、衝撃はいつまで経ってもやってこなかった。代わりに、くしゃりと大きな手が髪を掻き乱した。
「‥‥済まなかった」
驚いて目を開けた瞬間に、鳩尾に拳が突き刺さった。従者がその場にくずおれた刹那、主は騎獣にひらりと跨る。
「お前‥!?」
「ではな――」
「おい!なんで‥」
「あの世まで供はいらんよ。――お別れだ、六太」
「尚隆ーー!!」
‥‥という夢を見た。
なんで!?横に置いて寝たからか!?(笑)
国を更地に戻そうとしたけど、六太を殺せずに退位しちゃう延王‥‥ないなぁww個人的には滅ぼすなら六太もバッサリ斬ってちゃんと滅ぼしてほしいかな‥‥滅ぼさないでほしいけど。
延主従も好きですよ。『東の〜』はすごく綺麗にまとまってていいと思う。正義という名の大義に振り回された弱者のお話。六太と更夜を「荒廃によって捨てられた子供」「主人に仕える従者」と同じ境遇に設定してて、その対比が面白い。主人は双方とも自分の秩序を守るために戦うことを辞さない。でも実際にその手で戦わなきゃいけないのは、大義を掲げた主人本人ではなく、ろくたであり、リカクであり、ひいては更夜や六太や民である。自分が掲げたもので振り回される人がいるわけです。リビとかね。
その重みを忘れなかった上に、大義を掲げただけで終わらず、自ら武器をとって敵陣に乗り込んだ尚隆はだからカッコイイんですよね。対する斡由の方は自ら剣を取る気はなかった気がするんですよ。ただひたすら自分の都合で大義を掲げて、それによって民の命がいくつ犠牲になっても重さは感じなかった気がする。その差が最後の対峙に出てる。‥最終的に斡由につく者は誰もいなかったっていう。正義を掲げた斡由を、正しいと判断した人間はいなかったわけですな。正義に形はなくて、何が正しいのか決めるのは結局人間の心です。それがわからずにただ正義を標榜することのなれの果てって感じ。
個人的にはそれが正しくないってわかってても、自分が寂しくなるのが嫌で主を見捨てられなかった更夜が可哀想ですきなんですけどね。六太くんは麒麟の中じゃ二番目に年長だし、なんだかんだ言っても大人だと個人的には思ってます。私の中で実はカッコイイカテゴリなんです、六太。景麒と泰麒はかわいいカテゴリなんですけどね(笑)だって景麒ってただの姫じゃん‥!陽子が男前すぎるから余計に姫っぽくて笑えるです。
立ち尽くしたまま俯いた従者を振り返って王は眉をひそめる。従者の名を呼ばわりながら近づこうとすると、従者は面をあげて来るなと叫ぶ。数百年来見慣れたその顔は、しかし見たことがないほど青ざめていた。
「王は国を滅ぼす――こんな‥‥お前だって、結局同じじゃねーか!‥‥っ約束したのに!信じてたのに!」
王は泣き叫ぶ僕を凪いだ目で見やってから、手に握った太刀に視線を移した。その刀身に纏った赤は無論鮮血、斬撃を受けて息絶えた人間が部屋には何十人と転がっていた。血の匂い、部屋に充満する怨疎の残滓、動きをとめられた民、その苦悶の表情、そして――その中心に佇む主の姿。
その全てが受け入れられず、従者は唇を噛んだ。
王は落ち着き払って、刀を持たない方の手で頬に飛んだ返り血を拭った。そして、そのまま静かに従者へと歩み寄る。
「‥‥っ止まれ!来るなって言ってるだろ!」
「――お前は俺の僕ではなかったか?」
事実に言葉を無くしているうちに、王はすでに目前へと迫っていた。首筋にひやりとした感触を受けて、従者は目を見開く。
「――お前も、死ぬか?」
王が口角を吊り上げた。いつもの朗々とした笑みとはかけ離れた、乾いた笑みだった。なんて冷たい、昏い目だろう。首が痛いのは、血に触れているからか、それとも――信じていた主に刀を当てられたからか。
――ひどい裏切りだ。せっかく五百年かけて信じてやったのに。
従者も、また乾いた笑いをもらす。
「お前が主なんだろ?――好きにしろよ」
「‥‥そうか」
瞼を下ろした。もう何も見たくないと思った。涙が零れた。
刃は首に当たった状態で静止し続ける。従者も涙をこぼし続ける。
――これが、最期なのか。
刃の感触が遠のいた。従者は歯を食いしばる。主の剣腕は確かだ。
しかし、衝撃はいつまで経ってもやってこなかった。代わりに、くしゃりと大きな手が髪を掻き乱した。
「‥‥済まなかった」
驚いて目を開けた瞬間に、鳩尾に拳が突き刺さった。従者がその場にくずおれた刹那、主は騎獣にひらりと跨る。
「お前‥!?」
「ではな――」
「おい!なんで‥」
「あの世まで供はいらんよ。――お別れだ、六太」
「尚隆ーー!!」
‥‥という夢を見た。
なんで!?横に置いて寝たからか!?(笑)
国を更地に戻そうとしたけど、六太を殺せずに退位しちゃう延王‥‥ないなぁww個人的には滅ぼすなら六太もバッサリ斬ってちゃんと滅ぼしてほしいかな‥‥滅ぼさないでほしいけど。
延主従も好きですよ。『東の〜』はすごく綺麗にまとまってていいと思う。正義という名の大義に振り回された弱者のお話。六太と更夜を「荒廃によって捨てられた子供」「主人に仕える従者」と同じ境遇に設定してて、その対比が面白い。主人は双方とも自分の秩序を守るために戦うことを辞さない。でも実際にその手で戦わなきゃいけないのは、大義を掲げた主人本人ではなく、ろくたであり、リカクであり、ひいては更夜や六太や民である。自分が掲げたもので振り回される人がいるわけです。リビとかね。
その重みを忘れなかった上に、大義を掲げただけで終わらず、自ら武器をとって敵陣に乗り込んだ尚隆はだからカッコイイんですよね。対する斡由の方は自ら剣を取る気はなかった気がするんですよ。ただひたすら自分の都合で大義を掲げて、それによって民の命がいくつ犠牲になっても重さは感じなかった気がする。その差が最後の対峙に出てる。‥最終的に斡由につく者は誰もいなかったっていう。正義を掲げた斡由を、正しいと判断した人間はいなかったわけですな。正義に形はなくて、何が正しいのか決めるのは結局人間の心です。それがわからずにただ正義を標榜することのなれの果てって感じ。
個人的にはそれが正しくないってわかってても、自分が寂しくなるのが嫌で主を見捨てられなかった更夜が可哀想ですきなんですけどね。六太くんは麒麟の中じゃ二番目に年長だし、なんだかんだ言っても大人だと個人的には思ってます。私の中で実はカッコイイカテゴリなんです、六太。景麒と泰麒はかわいいカテゴリなんですけどね(笑)だって景麒ってただの姫じゃん‥!陽子が男前すぎるから余計に姫っぽくて笑えるです。
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