生きることは惑うこと_ならば俺はその地獄で惑い続けるしかない | ぼやき。

生きることは惑うこと_ならば俺はその地獄で惑い続けるしかない

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
そして、今年も昨年の振り返りと今年の抱負決めがまだでございます。笑
まあ、それは近々書くとして、先に年末に観た舞台の感想でも上げときます。長いよ!笑


小田原城公演&ジョ伝、面白かったです。
今回は、わりとまんばくんと長谷部くんの話でしたね。
ざっくりまとめると、まんばくん率いる第一部隊が、小田原城征伐に出陣して、歴史を変えたい黒田官兵衛・歴史遡行軍に敗退し、レベルアップした後、黒田長政と協力しつつ、リベンジする的な。
第1回目の出陣と第2回目の出陣が同じ時間軸で重なり、影響しあい、第1回目の伏線を第2回目で回収していくのは見事、その後1回目では観られなかった決着まで持っていくという美しい構成でした。

個人的には、黒田長政様の株がひたすら上がり続けた3時間でした。
こんな上司の元で働きたい…。
偉大な父のもとで育ちながら、言いなりになるのではなく、しっかり自分の意見を持ち、自分の考えで動き、情に厚く、無茶苦茶なお願いをされても「わかった、私がなんとかしよう」と全部自分の手の内に収め、最後は息子として、父、黒田官兵衛の野心を砕くという。立派なんだけど、なんか、役者さんの効果なのか、人柄の良さと気さくさ、温かさが滲み出てて、超好感度高かったです。なんて良い人なんだ…。
長谷部くんがめっちゃ嬉しそうにしてて、ほっこりしました。そりゃ、この主なら、どこまでもついていきたいでしょうとも…、とめっちゃ納得した。圧倒的包容力…!!

えーと、これ、ちゃんと感想になってるかな?笑
とりあえず、うちの初期刀はまんばくんでして。彼とは長い付き合いで、いろいろ考えたりしていたのですが、彼の精神構造において、刀ステの解釈とは一致していましたね。
そうそう、彼はこういう子なんだよね。
まず前提として、彼はとても自尊心が高いのです。国広第一の傑作であるという自覚があり、そんな自分に並々ならぬ誇りを持っている。
常に金メダルを堂々とつけているし、重傷になっても金メダルだけは守っているくらいには。笑
けれどもその一方で、長義の写しとして打たれた出自のため、所詮は写しだと、人々からひたすらその矜持を傷つけられ続けてきたんですよね。
だから、本作と比べられることが嫌で、写しだと侮られて傷つけられたくないから、自分から卑屈な態度をとる。あの卑屈さは一種の防御反応でもあると思うのですよ。
どうせすぐ本作のほうが良いって言うんだろう、という諦めと、いやいや、確かに出自は写しだけど、国広第一の傑作なんですけど、っていうプライドが常に彼の中でせめぎ合ってる。
普通はどこかで折り合いつけるか、そういうもんだと受け入れると思うんですが、どちらもできず、彼はずっとその2つの間で悩み続け、苦しみ続けているわけで。
だから、そんな彼にとって、自分の評価は決して無視できないのです。
任務に失敗したら、傑作に相応しくない汚点を残してしまうことになり、所詮は写しと、主に、仲間に思わせてしまうかもしれない。
それは、自尊心の高い彼にとっては耐え難い苦痛になるわけで。だからこそのあの諦めの悪さなんだよな、とすごく納得でした。

そんな彼が長尾顕長戦で、
「生きることは惑うこと。
生き続ける限り、迷いからは解放されない。それはさながら地獄のようだ」
という敵の主張に対して、
「ならば自分はその地獄で惑い続けるしかない」
と返すのですが、とても彼らしい結論だなと思いましたね。
彼は迷い続けることを選んだんだなぁ、と。
これからも国広第一の傑作であることを誇りに思いながら、人々の評価に傷つきながら、それでもその都度悩んで迷って、生き続けることを選んだのだなと。
すごく良い結論だなと思いまして、すごくしみじみしました。

また次の舞台が楽しみです。

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